掘って植えて、掘って植えて…
春はドングリ繁忙期
久留里の補植がスタートしました。
コナラ、クヌギ、ヤマザクラ、トチといった
広葉樹の大苗を一本一本、丁寧に植えました。
「大苗」を「少し深植え」にして「幹巻テープ」
を巻いて「支柱」を立てる…という、いつもの
シカ害対策のやりかたです。
一度は苗を植えたものの、うまく育たなかった
場所へもう一度、植えるのが「補植」ですが、
「うまく育たなかった」原因で考えられるのは…
・林道から離れた斜面で、シカが頻繁に出入りし、
食害が特にひどかった。
・シカの口が届く位置に枝が残っていたために、
引っ張られて苗が傾いた、倒れた。
・幹巻テープがとれても巻き直ししなかった。
・スギ材搬出のため重機が行き来した箇所は、
土が固く、根がしっかり張らなかった。
・風当たりが強く、植付け直後の春の嵐などで
苗が揺れ、根がしっかり張らなかった。
・もともと苗が弱かった。山への運搬中に苗の
根が乾いてしまった。
・植え方が良くなかった。浅すぎた、深すぎた。
…などが主な理由として考えられます。そのため、
最近では、上記の「うまく育たなかった原因」を
克服するために、畑での育苗段階で剪定に気を
つけたり、幹巻テープを早めに巻き直したり…を
するようになっています。なので、補植とは
植付けの最終決戦のようなものですね。
補植は下準備もちょっと骨が折れます。周りの
木が大きく成長していることも多く、補植した
苗が日陰に入ってしまうケースがあります。
その場合は、成長した木の下枝を落としたり、
アカメガシワやカラスザンショウなどの早生樹
であれば伐り倒します。
現在、補植を行なっているのは、この久留里の
現場くらいです(補植未満の少数を植えている
現場はいくつかありますが)。久留里の補植が
終われば、植付けのメインは富士山になると
思います。畑で育てる苗も富士山産を増やして
いかないといけませんね。
3月の作業は以下のとおり予定しています。
3月7日(土)久留里の植付け2回目
・スミマセン。終了しました。
3月11日(水)どんぐり畑:平日作業
・午後だけの平日作業です。小・中苗の
植え替え作業を続けます。
・12:00〜15:00。雨天中止です。
3月22日(日)どんぐり畑
・山へ持って行く大苗の掘り上げは、
終わっています。小・中苗の植替えを
続けます。今年は特に暖かいので、
すでに根も芽も動き出していると思い
ますので、大至急、植え替え。
・9:00〜15:00。雨天中止です。
・半日だけでも、ぜひご参加下さい。
4月11日(土)富士山の植付け
・富士山での植樹を行います。これまで
植えた苗の幹巻補修なども行います。
・新宿駅西口7:30発。自車で現地集合の
方は10:00に富士山スカイライン沿いの
「表富士グリーンキャンプ場」待合せ。
・少雨決行。(雨の場合、雪の可能性も)
・荒天中止の場合など、電話連絡します
ので、参加ご希望の方は、必ずご一報
お願いいたします。
例年、畑で苗を掘っていると、必ずモズが
近くの苗にとまって、虫が出てくるのを
待っているのですが、なぜか今年は
見かけません。
セミの幼虫は3匹見かけました。ホオの苗
の根っこの近くです。ホオの根からは、
とてもいい香りがしてきますが、セミの
幼虫にも美味しいのでしょか?
2月末の畑作業の時には、隣の雑木林から
タヌキが何度も飛び出してきました。
ケンカをしているようにも見えましたが、
親離れの時期になり?親から子ダヌキが
追い出されているのでしょうか?見た目は
どちらも同じくらいの大きさで、結構、
肥えていましたが…。
桜のつぼみも膨らんでいます。
ボランティアさんたちが植えた苗に支柱を立て終わって、帰り仕度を始めた頃、
東の空に真ん丸なお月様が浮かんでいました。欠けた月は満ちても、
欠けた山が満ちることはないでしょう。。。