富士山のドングリ拾い
少し拾えました…が…
少し拾えました…が…
暑くもなく寒くもなく、心地いい風が吹いていました。
今までこんなにはっきりと駿河湾や伊豆半島が
見えたことがあったでしょうか!?…という
くらい、先月の富士山作業日は、素晴らしい
秋晴れ。台風一過だけあって、冬の澄んだ空気
よりも、もっと澄んでおり、お弁当広場からの
眺望は最高でした。まだ富士山作業を未経験の
方は、ぜひ一度、お越しください。お天気は
運次第ですが…。
帽子をつけたままのドングリも多く、根を出しているものも。
そんな素晴らしいお天気の中、少量ながら、
ミズナラのドングリとブナの種を拾うことが
できました。いま湿らせた状態でタッパーに
入れて保存していますが、どんどん根っこを
出し始めているので、11月8日の畑作業で
蒔こうと思います。
みんなでしゃがみこんで小さなブナの種をひと粒ひと粒。
しかし、今年の富士山、恐れていたことを
目の当たりにすることとなりました。
各地で問題となっている「ナラ枯れ」です。
このナラ枯れ、「カシノナガキクイムシ」
という甲虫が運ぶ菌によって、ミズナラや
コナラなどのブナ科の木が次々と枯れる
現象です。被害エリアもどんどん拡大し、
全国的に問題となっています。
遠くからも目立つナラ枯れしたミズナラ。この木は「おまえはクヌギかっ?」って
ほどドングリは丸く、表面が艷消しマット仕上げでお気に入りだったのに…(泣)。
昨年の秋は、普段使っている林道や植樹地
周辺では気になりませんでしたが、この秋、
富士山スカイラインや施錠ゲートの中の
林道を走ると、あっちにもこっちにも…。
まだドングリつけ盛りの若い木でも、葉が
茶色に枯れ、木の根元はキクイムシが孔を
開けた際に出た木屑で覆われていました。
どこまで広がっていくのでしょうか…。
今年はクマの目撃件数がかなり多いよう
ですが、ドングリの不作・豊作の問題
以前に、地域によっては、すでにナラ枯れ
が広まり、そもそもドングリを落とす木が
大量に枯れている可能性も考えられます。
そうなると、この先、クマが食料を求めて
歩き回る範囲は、これからどんどん広がり
続けるかもしれません。
まるで大量のきな粉をドバッとかけたような木屑に覆われた根元。
また、このナラ枯れは山間部だけの問題では
なく、ドングリの会の苗畑のすぐ隣に生える
コナラや、近所の野川公園のマテバシイや
クヌギ、外国産のナラでも発生しています。
事故防止のため、都内の公園などでは、これ
から枯死木の大量伐採が行われるでしょう。
まだまだ解明されていないことも多いナラ
枯れですが、自然界全体で見た場合、
こちらの方が、人間界のコロナ禍より
もっと大きな問題かも?しれません。
ナラ枯れ、シカ害、台風被害…心配事は
つきませんが、悩んでいても始まらない、
引き続き、手を動かしましょう。11月と
12月の活動予定は以下のとおりです。
11月8日(日)どんぐり畑で種まき
・富士山で拾ったミズナラ&ブナの種を
蒔きます。9:00〜15:00。半日参加の
方は午前中にどうぞ。
・雨天中止。その場合は12月13日(日)
に種まきを行います。
11月29日(日)久留里の下刈・シカ対策
・機会組は作業道&斜面の下刈りの続き。
手鎌組はシカ害対策、蔓切り、笹刈り。
・新宿駅西口8:00発。(乗合レンタカー)
・自車参加の方は… 9:30現地、または
9:00「JAきみつ・味楽囲おびつ店」で
待ち合わせ、でお願いします。
・日程変更、コロナ対策の密回避、その他
調整ありますので、参加ご検討の方は
必ずご連絡をお願い致します。
12月13日(日)畑作業でどんぐり納め
・今年最後の作業です。まだ苗は冬眠に
入っていないと思いますので、年内は
落ち葉かきや防草シートの撤去など、
年明けから始める掘り上げの準備を
行います。
・9:00〜15:00。雨天中止です。
こちらは久留里。冬を前にシカ害対策の幹巻を進めています。
特に食べられやすいヤマザクラとカエデは重点的に。