2016年05月06日

赤いネッシー

  房総に自生する最後の !?
    トチの木 2本。



桜の開花を指折り数える3月の中頃、
ちらちらと雪が舞う千葉県君津市。
とある神社の境内で、季節外れの
種拾いをしました。



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拾った時、すでに発根している種も。


実はこのトチの木、房総半島に自生する
最後の2本である可能性が高い貴重な木。
山の平均標高が全国で一番低い千葉県、
トチの木がたくさん生えているイメージは
ありませんが、君津市内の弥生時代の
遺跡からはトチの実が出土しており、
その時代にはトチもたくさん生え、
食されていた…ようなのです。

この話を聞いたのは、2月下旬、久留里の
現場で作業をしている時、偶然に出会った、
地元の植物博士「Kさん」から。トチの
お話し以外にも、房総半島にはもともと
無かったマテバシイの照葉樹林は、燃料を
得るため、戦中に学生たちが動員されて
植えた「戦争遺産」であること、増えた
イノシシが鳥の卵やヒナ、ヘビなども
食べてしまい、小動物も減っていること…
などなど。幹巻き作業そっちのけで、
Kさんのお話を聞いてしまいました。


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握りこぶし1つ分の間隔をとって次の種。


Kさんに教えて頂いたトチの木は、すぐに
見つかりました。胸高直径で約1mほど。
大きな木ですが、老木という印象は無く、
落ちている種の数からしても、まだまだ
たくさんの実をつける成木といった感じ。
お堂の近くに2本ならんで立っています。
そのまわりには実生苗もたくさん。

この日、拾えた量は、殻付きの状態で
ちょうどバケツ1杯ほど。もし、秋に
拾いに来ていれば、もっとたくさんの
種が拾えたでしょう。正月のお掃除で?
燃やされた実もたくさんありました。

そうして拾った房総トチの種、月1回の
みんなの作業日に蒔こうと思っていたの
ですが、拾って一週間後には、ほとんどの
種が発根! あわてて、平日の作業に
参加して下さった皆さんと蒔きました。

早いものは、蒔いてから1週間ちょっとで
発芽。かなり時間差がありましたが、4月の
中頃には、ひととおり出そろい、幾度かの
春の嵐をこらえて、今は鮮やかな緑の葉を
大きく広げています。



DSC06013.JPG
4月29日撮影。発芽してすぐの姿はまるでネッシー!?
赤いネッシーの写真はいずれあらためて。

3〜4年で人の背丈を超える大苗になると
思いますので、久留里に持って行きたいと
思います。そうすれば、房総自生のトチも
残るでしょう。

このも拾いに行こうかな。。。



posted by ドングリッチ at 22:13| 東京 ☀| 千葉 久留里の森 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする