竹を伐るのは2月と8月、という意味なのだ
そうです。木更津の畑で作業をしていると、
いつも陽気に声をかけてくれるご近所の
Jさんが教えてくれました。そして、漁師
さんたちは、その伐った竹をしばらく海に
浸けて、持ちを良くするのだとか。
という訳で、今年の植付けに使うメダケを
伐りに行って来ました。場所は房総半島の
突端、館山です。はい、遠いですね…汗。
確かに、メダケなんて千葉の山を走れば
どこにでも、いくらでもある、のですが、
さすがに、そこは誰かの山。無断で取る
ことはできません。しかも、毎年1000本
以上も伐るのですから…。
直径2〜4pの竹を一本一本、ノコギリで伐り出します。
数年前のある夏の日、この近くを通った時、
手頃なメダケがたくさん生えてるなあ、と
車を停めて、竹ヤブを眺めていたら…
僕がよっぽどヨダレでも垂らしていたのか?
「どうしたの?」と地元の方。
ド:「山に植える苗の支柱を探してて…」
地:「それなら持ち主に聞いてあげる」
主:「好きなだけ伐ってくれ」
といった具合に、トントン拍子で話が
進んで、今に至ります。
長さを揃えて一律にカット。長い竹からは2本取れます。
この支柱竹は、シカ害がこれほどひどく
なければ、必要のないものです。しかし、
ドングリの会の方はご存知のように、
今は「大苗、幹巻き、支柱竹」でないと、
すぐシカに食べられてしまい、山に苗を
植えることができません。幹巻きテープ
1巻もそうですが、この竹1本にしても、
かなりのコスト…泣。
切り拓いたところには水仙がたくさん生えて来ました。
以前、8月に伐ったこともあるのですが、
この現場、とっても蚊が多いのです。
車を降り、作業の準備をしているそばから、
かなりの蚊。集中力が足りない!と言われ
れば、それまでですが、ちょっと作業に
支障をきたすレベル。なので、最近は、
蚊のいない冬、2月がメインになりつつ
あります。水仙の香の中で。
一発で切れずに根元が割れてしまうと、土に刺した時に「ハ」の字に
広がって刺さらないので、気合い! でスパッと。
伐った竹は、土に深く刺せるように、
根元側をナタで斜めにカットします。
それから斜面で持ち運びできる重さの
20本を1束にして、きつく縛ります。
この日、取れた竹は700本。久留里や
富士山、山中湖などで、春と秋の植え
付けに使用する予定です。
浜辺まで出ると野島崎灯台も見えます。
この竹ヤブから歩いて100mもせずに
波打ち際に出ます。竹を伐っている時も
ドドーンと波の音が聞こえてきます。
それはそれで、作業のBGMとしては
悪くないのですが、この先、何度、
竹ヤブに来るでしょうか。。。
寄セテハ返ス波ノヨウニ!?
コショウ発見!?