ススキ原が、また一歩、広葉樹の森に近づきました。
静岡県小山町の世附峠。丹沢の山々と続くこの峠のススキ原に、
30名のボランティアの皆さんと2回目の植樹を行いました。
ミズナラ、コナラを中心とした広葉樹の大苗、約150本。
ススキや灌木に覆われた斜面で、大きな苗を持っての移動は
大変でしたが、みなさん一本一本、丁寧に植えて下さいました。
一面ススキの斜面も、もうすぐこの枯れ草色から緑へと変わる。
その緑がススキの緑でなく、広葉樹の緑になるのは何年後か…?
この植樹地もシカが多く、いたる所に足跡やフンがたくさん。
前回の植樹に引き続き、今回も植えた苗には、まわりにある
ススキを幹に巻付けて、シカが幹を齧らないようにしました。
ススキを巻付けるのは、苗の根元からシカが届く高さ1.5mくらいまで。
2mを越える大きな苗になると、根もそれなりに大きくなるので、
掘る穴も大きめ。それでも、ススキより背の高い苗を植えることで、
下草刈りに通う手間が省け、効率的な育林が可能となります。
ススキがたくさんある分、シカにも見つからず? 一石二鳥!?
1回目の2006年に植えた苗もシカに食べられることなく、順調に
育っています。今回、植樹した苗もきっと元気に育ってくれる
ことでしょう。また折りをみて、ご報告します。